愛知学泉大学安城学園高校の学生、生徒が8月に岩手県大船渡市で行った東北被災地支援活動3、4日目の様子をご紹介します(初日と2日目の活動はこちら)。

3日目の午前中、大学生は現地のボランティアの方にご協力いただき、毎年交流を続けている方々に聞き取り調査を行いました。毎年来てくれる学生さんだからと震災直後のご苦労やご家族のことなど、これまであまり聞くことのできなかった話も伺うことができました。「私たちを信頼して辛かった話をしてくれたことがとても嬉しかった」と学生も得るものはとても大きかったようです。

高校生は震災直後から交流を続けている岩手県立大船渡東高校を訪問。まずは生徒会のみなさんに校内を案内してもらい、お互いの学校を魅力を紹介し合いました。昼食後はみんなで力を合わせて手形アートを制作するなど、一日一緒に交流を深めることですっかり仲良しに!手形アートは安城学園高校の学園祭で全校生徒に披露されました。

夕方には学生・生徒が合流して大船渡盛町灯ろう七夕まつりに参加。昨日の願いごと風船に続き、今回は願いごと短冊を地元の方に書いてもらいました。みなさんの願いごとは、系列校の愛知学泉短期大学附属幼稚園の子どもたちに書いてもらった短冊と一緒に飾りました。

そして男子学生、生徒は毎年お世話になっている田茂山地区の山車引きに参加。最後はみなさんのご厚意で山車にも上がらせていただくなど、とても貴重な体験をすることができました。

最終日はお世話になったサンマリン気仙沼ホテル観洋のみなさまにご挨拶。ホテルのみなさんにはバスが見えなくなるまで見送っていただきました。ホテルを出発したあとは気仙沼海の市でご家族やお友達にお土産を購入したり、シャークミュージアムや陸前高田市の奇跡の一本松を訪れたりして、最後まで震災学習に取り組みました。

昨年も活動に参加した学生は、バスから見える風景を見て「訪れるたびに新しい建物や道路が出来ている」と驚いている様子でした。しかし完全復興にはあと10年以上はかかると言われており、まだまだ工事車両が並んでいる地域も数多くあります。津波がいかに甚大な被害を及ぼしたかを自分たちの目で見て、説明を聴いて、知ることによって、被災地の今だけでなく防災や減災についても学ぶことができました。

学生と生徒には、今回のボランティアで感じたことを各方面に発信してもらいたいと思います。いつ自分たちが災害にあうかわからない。そういった中で今後も自分たちが住む地域の防災・減災について考える必要があると感じました。