愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科の講義「無限の可能性開発講座II」において、11月4日と11日の2週にわたり、実践的な防災シミュレーションゲームを軸としたワークショップが開催されました。
 この講義には、市の防災課の方や民生委員、総代、地域で活動するNPOの方などにもお越しいただき、学生たちと共にワークショップに取り組んでいただきました。

◆リアルな混乱を体験するシミュレーション
 11月4日に実施された避難所運営ゲーム(HUG)は、地震の発生を想定し、避難所がいかに混乱するかを実際に体験してもらうためのゲームです。参加者は避難所の平面図に、様々な状況の避難者(怪我人、高齢者、乳幼児連れの家族など)を表すカードを配置しながら、限られたスペースや資源の中で運営を行う課題に取り組みました。
 学生からは、現実では教員や対応者も被災者であり、余裕を持って周囲を見ることが非常に困難であること、また、体調不良者や障害のある方、ペットを連れた避難者など、多様な人々の配置を決めることに困惑したという感想が寄せられました。

11月11日には、水害をテーマにした避難活動ゲーム(EVAG)を実施しました。参加者は属性カードを引いて特定の被災者(例:20代女性、うつ病、一人暮らし、ペットを飼っているなど)になりきり、刻々と悪化する災害状況の中で「自宅に留まる」「避難する」「避難支援を求める」といった判断を行うロールプレイングを行いました。
 このロールプレイを通じて、学生たちは、自身の役割になりきって判断することの難しさや、周囲への「想像力」の重要性を痛感しました。特に、演じた役割の視点から、通常の自分であればすぐに避難する状況でも、病気やペット、家族構成など、個人的な事情があるとなかなか行動に移せない現実的な困難に直面しました。

 両日ともにゲーム実施後には、地域で活動されているNPO法人の方から、活動内容や地域とのかかわり方、その想いについてお話を伺うことができました。4日:NPO法人葵風の月東さん、11日:NPO法人岡崎まち育てセンター・りたの小早川さん

2週にわたる講義では、学生たちが災害対応の難しさと複雑さを体験すると同時に、参加された地域の方からの多様な視点を学ぶことができました。また、地域の方の活動を知ることで、防災が日常の生活や街づくりといかに深く結びついているかを理解する場となりました。
学生たちは、今後社会に出ていくにあたり、想像力や思いやりを持ち、「自分自身が何をすべきか」「何に支えられているのか」を考え、コミュニティを大切にする生き方の重要性を学びました。

愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科のInstagramでは当日の様子を動画で紹介