11月1日(土)・2日(日)の2日間、「第63回学泉祭」が愛知学泉大学で開催され、学祭2日目にあたる2日(日)には、愛知学泉大学愛知学泉短期大学安城学園高校岡崎城西高校の学生・生徒が集い、学修発表会が行われました。発表会は、学園全体で取り組む「命を学ぶプロジェクト」として実施された各設置校の活動を発表・共有するもので、「どうする?南海トラフ2025」をテーマに開催。能登や東北での取り組み、そして学校を中心とした防災活動や地域連携の成果などが報告されました。

午後の部では、能登より坂口彩夏氏と酒谷空氏をゲストに迎え、「能登半島珠洲市大谷地区のあの時とそれから」をテーマとしたトークイベントが開催されました。ゲストからは、地震直後の地域が完全に孤立した厳しい状況などが語られました。また、地域住民が協力し、自力で暮らしを工夫し続けた経験や災害時に地域住民の専門性や技術を活かした自主的な組織化が早期に進んだこと、支援者と被災者という関係を超えた対等な立場で交流することの重要性などのお話も伺うことができました。

学生たちは、東北や能登での現地活動を通じて、災害の恐ろしさや復興の難しさを知る一方で、人との繋がりの大切さや、困難な状況下で協力し合う温かさを学びました。また、トークイベントでは、南海トラフへの備えを考える上で、災害直後の孤立した状況の現実、そしてそれを乗り越えるために不可欠な地域住民の知恵と絆の重要性を、現地からの生の声を通じて深く伝えるものとなりました。

学祭両日、大学と短期大学の取り組みはパネル展示でも紹介。来場者に活動を知っていただく機会となりました。