学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 教育におけるイノベーションとは #2 (第2話)
公開日 2012/05/02
 入試偏差値と就職先―。世間から見た客観的な大学の評価は、要するところこの入口と出口の二点いかんに尽きる…と言われるが、その間の道程で何を、いかに学ぶか。
 「大学で何を学ぶか」といったテーマの本が何冊も刊行されていて、どれもよく読まれている。
 就職事情が氷河期に入れば入るほど“実学志向”が高まることは否めない。就職氷河期を反映して、学生の実学志向は一段と強まる。「資格が取れる学部で、確実に何かを身に付けたい」という目的意識を持った学生が増える。
 しかし今、学生にとって必要なのは、「学ぶこと」が世の中―企業、地域コミュニティーでどんな意義があるかを考えることだと言われる。
 企業側からは「日本の大学は、一部を除き社会に役立つ学生を育成する実力がない」と苦言が寄せられる。
 日本の大学が、世の中で、どういう役割を持つかという問いに対しては、まだ明確な答えは出されていない。大学側の模索が続いている。
 現代は多様な価値観のもと「判断する力」がより一層問われている。ここで、大学教育において専門知識以外に判断力、問題処理能力に求められるものが多いことが分かってくる。究極に求められるものはスキル、パワーであり、人間力、コミュニケーション力である。
 こうした観点の中、安城学園では、これを「社会人基礎力」として標榜(ひょうぼう)し、その育成をイノベーションの根幹として掲げた。
 ふとしたひらめきからヒットが生まれる可能性は、どんな事業にも存在している(ドラッカー)というが、安城学園の「社会人基礎力」育成は、寺部曉(あきら)現理事長の着想―それは「素晴らしいひらめき」でもあった―によるイノベーションのスタートだった。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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