学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第3章 拡張の道は広く - 変革の時代へ #1 (第129話)
公開日 2012/10/10
大学豊田キャンパス(昭和 62年)「長期にわたる財政的苦悩から漸(ようや)く脱却し、輝かしい太陽の光を眩(まぶ)しいほどにみつめた」

 昭和41(1966)年から21年を経て財政的な枷(かせ)からようやく抜け出し、創立者も夢見た大学の学部増設、そして家政学部の男女共学制という大英断を行った清毅理事長には、そんな感触を手記するほどにある到達感と開放感があった。
 それは、総合学園として充実させていく時期に入ったことを感じさせた。
 変革の時代―理想を求めて、はるかなる大河へ…。
 思いは広がり、学園各設置校のその後の変容はめざましいものがあった。
 大学では昭和63(1988)年9月、豊田キャンパスに経営学部の体育館が完成した。その豊田キャンパスは平成2(1990)年、豊田市都市景観賞を受賞する。翌平成3(1991)年5月には経営学部の情報棟を完成させ、図書館、コンピューター研究室、実習室を完備した。
 高校の整備・拡充も目立った。
 安城学園高等学校では昭和62(1987)年に本館ホール棟・芸術棟・情報棟処理センターを竣工。平成3(1991)年7月に全館冷暖房を設置して、校内設備の整備をほぼ完了した。こうして校舎の全面改築による教育環境の整備と、一方では「女性学」の新設等といった教育課程の改編とによって、建学の精神による人間教育が追求されていった。
 一方、岡崎城西高等学校も大きく“変貌”していった。
 岡崎城西高等学校では、抜本的に再開発にかかった。昭和37(1962)年の創立当時に建てられた校舎は古い建築構造で老朽化も目立ってきて、“教育環境再整備”の声が高まってきていた。そこで、来る平成4年(1992)に学園創立80周年・岡崎城西高等学校創立30周年を迎えるのを機に、理事会で全面的な増改築を行う方針を決定したのだった。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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