学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 社会人基礎力を学生に #9 (第19話)
公開日 2012/05/25
イベントでは学生も交通安全教室を担当して大奮闘 社会人基礎力を育成するプログラムでは、コミュニティ政策学部はその専門性を生かして、地域のまちづくりに直結する活動を展開し、地域貢献にも役立っている。
 コミュニティ政策学部では、豊田市から依頼を受けて、住民主体のまちづくり活動「地域予算提案制度」の実施に向けた支援を行った。その中で、大学の豊田キャンパスのお膝元である逢妻(あいづま)地域で平成21(2009)年から「安全・安心・ゆとりの通学路事業」を展開した。
 交通事故が多発するこの地域において、地域住民と協働し、子どもたちやお年寄りを交通事故から守るための活動で、学生たちは調査、啓蒙イベント、交通安全教材作成に取り組んだ。すなわち、まず住民アンケートと交通実態調査。その調査・分析結果にもとづいて、危険個所を記した「ヒヤリハットマップ」と、映像を活用したオリジナル教材を作成するとともに、地域住民の交通安全意識を高めるための交通安全イベントを開催、学生たちは交通安全教室を担当した。そして、1年間の活動結果を提言書にまとめて、行政や関係機関に提出し、豊田市の他地域の活動にも役立ててもらうように図った。
 なかでも、平成21(2009)年11月8日に行われたイベントは、鈴木公平豊田市長も感心するほどの盛大な催しだった。
 鈴木市長は、「市長がつづるひまわり歳時記」(12月1日号)に「逢妻の暑い日」と題して、こう綴(つづ)った。

「11月にしては汗ばむような天候で、オープニングセレモニー会場となった逢妻中学校運動場の特設ステージ上では、正面から照りつける日差しを全身に浴びることになりました。11月8日、日曜日の逢妻地区は、逢妻地域会議が主催する市の地域予算提案事業で実施した『安全・安心・ゆとりの通学路事業イベント、スマイルアンドセーフティフェスタ』で盛り上がっていました。よくもまあこれほどまでに広範に参加してもらったものだと感心するほど、地域内のおよそ市民で組織されるすべての団体(10団体以上)と、こども園から大学までの全教育機関、ボランティア団体、トヨタ自動車などの企業が参加していました。」

 市長の筆はさらに進む。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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