学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第4章 真の地域貢献めざし - 刷新は日々に #2 (第142話)
公開日 2012/10/25
安城学園シンボルマーク コミュニティ政策学部が新設された同じ4月、愛知学泉女子短期大学においては、若林キャンパスにあった国際教養科を岡崎キャンパスへ移転した。実は、短期大学は安城(桜井)・岡崎・豊田(若林)の3ヵ所に分散していた。これを1ヵ所に統合することが学園の長年の夢だった。まず第一歩として、コミュニティ政策学部新設に伴って国際教養科の定員を150名から80名としたことを契機に岡崎キャンパスへ移転した。
 平成10(1998)年12月には、創立85周年を記念して大学・短期大学の歌『いまここに』が制定された。

いまここに空はてしなく
国々の境を知らず
どこまでも人をいざなう
限りない地平のぞんで
いまここに夢を始める

谷川俊太郎作詞、林光作曲によるものである。学園には昭和28(1953)年に制定した、大木惇夫作詞、山田耕筰作曲の学園歌『永遠の女』があった。しかし、女子学園当時の作で、歌詞にも「あこがれは永遠(とわ)の女(おみな)」など女子に限定されたところがあり、大学が男女共学園になった実態にはいささかそぐわないということもあって、新たに校歌が制定されたのだった。いまでは、この歌は大学・短期大学の歌であるとともに、安城学園高等学校の歌としても広く歌われるようになっている。
 こうした学園の統一意識は、前年11月に発表された「安城学園シンボルマーク」でも醸成された。
 シンボルマークは創立85周年を機に学園全体を象徴するマークとして制定したもので、安城の頭文字「ア」「A」をモチーフとした、鵬(おおとり)が天に向かって羽ばたくデザイン。地域社会に根をおろし未来を見つめる広い視野と心をイメージし、マーク右の形の青色が未来を見つめる「先見性」を、左の形の緑色が地域に根差す「庶民性」を表現している。作者は、山形市在住のグラフィックデザイナー、松岡英男。602名、1200点に及ぶ公募作品の中から選ばれたものだった。
 学園が次に展開したのは高等学校での男女共学制導入だった。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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