学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 部活も教育のステージ #8 (第41話)
公開日 2012/06/20
「今年のチームは間違いなくインターハイに行くよ」

 県予選前、バスケットボール部の金子寛治監督はこう言い切っていたという。
 金子はバスケットボールの名門・秋田県立能代工業高校から筑波大学を経てNKKに入社し、全日本実業団選手権連覇に貢献。全日本代表にも選ばれて、キャプテンも務めた経歴を持つ。そのキャリアマンにしてひそかに予感させ、期待させるものが、チームの中に育っていたに違いない。それは実力か、勝利への執念か、はたまたチームワークか…。
 ともあれ、一校からの男女アベック、インターハイ出場は愛知県初の快挙でもあり、安城学園高等学校のバスケットボール部はここにまた一つの歴史を作ったのだった。

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安城学園高等学校ダンス部 「全国大会を目指す」というスタンスで見るならば、「ダンスを学ぶなら安城学園高等学校」というイメージを持つ中学生も多いという、憧れのダンス部もまた全国大会出場を果たす。平成21(2009)年には、全日本ミスドリルコンテスト、東海大会にクリスタルの部で優勝、そして全国大会へ出場した。
 だが、安城学園高等学校で対外的にも顕著な存在感を示すのが吹奏楽部だ。
 “全国大会常連”と言われるその実力は、平成16(2004)年から平成18(2006)年には朝日全日本吹奏楽コンクールに3年連続出場し、翌平成19(2007)年には特別表彰を受けるほど。翌20(2008)年には中日吹奏楽コンクール本大会で優秀賞、朝日全日本吹奏楽コンクール全国大会で銀賞、平成21(2009)年は朝日全日本吹奏楽コンクール全国大会に11回目の出場を果たし銀賞を、第20回管楽器個人重奏コンテストでクラリネット8重奏・金管8重奏で金賞を受賞している。
 ダンス部と同様、中学生にとって安城学園高等学校吹奏楽部は憧れの存在だ。部活で吹奏楽部に所属するため、遠く名古屋から通う生徒も多い。その生徒は言う。

「中学時代に合同練習で初めて聴いたとき、音色がオーケストラに近く、感性が素晴らしいと思った」

 そのサウンドの感動が、彼女を強く惹(ひ)きつけたのだろう。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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