学校法人安城学園
『教育にイノベーションを』−安城学園100年の歴史と展望−
第1章 社会適応の人材育成 - 活動を学園全体に #5 (第25話)
公開日 2012/06/01
新メニューの開発に取り組む 産学連携による社会人基礎力育成事業は愛知学泉短期大学でも推進されていった。
 食物栄養学科が手延べ麺(めん)の製造販売やレストラン「丈山の里・いずみ庵」を経営する地元の有力企業・いずみ製菓株式会社と連携して、外食レストランのメニュー開発と食品に関する研究を行ったのだ。
 具体的には、「栄養・健康情報提供に関する取り組み」「手延べ生麺のカビ発生メカニズムの解明」「地産地消をコンセプトとしたメニュー提案」を研究テーマとし、食物栄養学科の学生が3つの班に分かれて、それぞれの研究テーマに取り組んだ。
 第一のテーマでは、来店者が料理を選択する際に参考になるように、いずみ庵で提供されているグランドメニューの栄養分析を行った。
 第二のテーマでは、カビ発生のメカニズム解明に取り組んだ。安城市南西部の和泉町で作られる「和泉そうめん」は手延べ半生めんとして有名。その製法は伝統の技「半生返し」というこだわりの方法で、その製法上、温度と湿度の管理がむずかしく、梅雨から夏場の高温多湿の時季になるとカビが発生しやすいためだ。
 そして第三のテーマでは、“食と健康”を基本的な考え方として地元の食材を活かしたメニューを開発。名づけて「石焼風うどん」「サラダめん」「うどんピザ」などの新メニューを創作した。
 食材のバランスや彩り、食べやすさ、調理方法、作業の段取り、価格など、一つのメニューを作り出すために、さまざまな面に配慮しなければならない。

「メニューが店にデビューするまでに、いかに多くの人のアイディアと労力が必要であるか」

 学生たちは、食のプロフェッショナリズムを身をもって体験したのだった。

「考え抜く力やチーム力が向上した」
「取り組みをまとめあげ、形にしていくことで達成感が得られた」
「一人ではできないこともチームでやることで成し遂げられた」

 それぞれの課題に取り組んだ学生たちはいずれもこうした思いを共有した。
 それは、主体性・実行力・課題発見力・柔軟性…など、社会人基礎力が培われてきたことを示していた。
(つづく)
※ 文中敬称略
 
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